【技術紹介】 ビームチルト金属対応タグとは、放射特性の主ビームの中心が斜め方向となるタグをそのように
名付けその構成例をご紹介します。本タグは、金属体等をタグアンテナとしても利用し読取距離やその範囲を拡
張する新しい金属対応応アダプタタグです。従来からあるこの種のタグの一つに引例1記載の無線タグがありま
す。 このタグはアンテナにタグICが直接に接続されており、タグに流れる信号電流が金属体にも流れ金属体
から横方向や斜め方向の信号波も放射されます。新タグは、平面アンテナとインレットで構成した引例2のアダ
プタタグを発展したものでビームチルトタグとなります。
通常のタグは、正面方向へ主ビームが放射され正面側からリーダーと交信します。 そのため金属体に装着され
たタグが 斜め方向や奥まった場所にある場合、リーダーでの読み取りが困難となることがあります。ビームチル
トタグは、高いところや見え難い所にある物品、物体の認識が可能で、又読取り範囲が広くなるためより高速移
動する自動車や列車等への適用など新たな用途が創出されます。
当方は、これらの新しい金属対応タグの形成技術(ノウハウ)や関連特許をご提供させて頂きます。
引例1: 特許第432693号 JP4326936B2 引例2: 金属対応アダプタ方式タグ
関連資料: 新しい金属対応アダプタタグ
新しい金属対応インレット
新しい金属対応スペーサータグ
【従来の金属体をアンテナとするタグ】
図1は、 引例1 に記載された構成図の代表例です。金属対応タグは 誘電体の上面 、 下面、側部に設けたアンテ
ナ(導体)に直接タグICが接続されています。(a)は上面と下面アンテナ間に、(b)は上面アンテナと側面
アンテナ間に、(c)はスルーホールを介してタグICが接続されています。これらのタグは、リーダーからの信
号波にアンテナが共振しその電流は金属物体等にも生じ該物体から電波が放射されます。
図 1 従来の金属体をアンテナとするタグ
【新しい金属体をアンテナとするタグ】
図2は、新タグの1構成例です。当方式は、平面アンテナに無線ICタグ(インレット等)を電気結合させる簡単
構成のアダプタ方式で形成します。平面アンテナに生じた信号共振電流をアースに流し金属物体をタグアンテナの
一部として利用します。新タグでは一般的なインレットが使用され、平面アンテナの誘電体や大きさを適切に選定
し読取り距離を設定します。
図(a)は1つのアンテナにインレットを結合した形態、(b)(c)は2つのアンテナにインレットを結合した
例 です。なおインレットは、アンテナの上側に設けることもできます。
図 2 新しい金属体をアンテナとする対応タグ
【新しい金属対応タグ例】
図3は、平面アンテナの大きさを変えた2種の新タグ例です。
約10×50×3mm(縦幅×長さ×厚さ) 21×52×3mm
読取り距離 〜3m 読取り距離 〜5m
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