予てより、金属対応タグとしてアダプタ(パッチアンテナ=平面アンテナ)に通常のタグインレッ
ト等を結合させる簡単な構成のアダプタタグを提案してきました。この簡易方式により、色々な形
態の金属対応タグが作製されます。新アダプタタグの特徴は、これまでのタグアンテナの共振電気
長を短縮し、金属物体をタグアンテナの一部として利用し通信性能を高めます。
新アダプタタグは、その放射波が金属体側面や上、下面、すき間のある金属体の裏面等からも放射
され、読取り距離も大幅に伸長できます。そのためリーダによるタグとの交信は容易となり用途が
広がります。例えば放射特性が斜め方向となる金属対応ビームチルトタグとしても利用でき,高い
ところやタグ正面から読取が難しい物体等との通信も可能となります。
当金属対応アダプタタグには、用途により色々な構成形態があります。
構成形態の一つは、パッチアンテナ導体にインレット全体や一部を電気結合する形態と、インレッ
ト本体に付加アンテナを貼り合わせて、それを誘電体基板に貼り付ける”金属対応インレット”を
使用する簡単な方法があります。
又、新タグ形態として、物品の大きさに合わせ作製された印字・エンコードした薄いRFIDラべ
ルタグに金属対応アダプタを貼り合わせ”金属対応ラベルタグ”に変更する方法があります。
下記に金属対応アダプタタグの代表的なタグ形態を示します。
当方は、これら新タグ形成技術(ノウハウ)や特許をご提供させて頂きます。
<関連情報> 新しいRFID金属対応ラベルタグ
新金属対応タグインレット 金属対応アダプタタグ方式

【1】金属対応ラベルタグ
既に大量に使用されている一種の印字、エンコードされたラベルタグに合わせて設計したアダプタ
を用い、金属対応ラベルタグに変更した例です。アダプタの厚さを変えれば読取り距離は変えられ
ます。
ラベルタグ 使用インレット 金属対応ラベルタグ(表面) 裏面
表面より透視 読取り距離;~11m 45×60×4mm
【2】アダプタをインレットと同じ寸法に設計したタグ
薄いラベル付きインレットの状態で、一般的なRFIDプリンタで、印字、エンコードし、アダプタに
貼り合わせて金属対応タグの作製が可能です。
ラベル付きタグ 21×74×3mm(縦×横×厚さ)
読取り距離 ~6m
(a) SD21ー2P
ラベル付きタグ 17×73×2.8mm
読取り距離 ~6m
(b) SD17-2P
Wetインレタグ(ラベル無し) Wetインレタグ(ラベル無し)
17×73×2.6mm 17×73×5.7mm
~4.7m ~12m
(c)SDW17ー2P (d)SDW17ー5P
【3】他の代表的タグ
(e)STA34-05P(薄型) (f)STA22-75P(薄型)
34×60×1.2mm 22×64×1.6mm
~3.5m ~4m
(g)SA17-5P (h)SD25ー2C(ソフト)
17×68×5.7mm 25×75×3mm
~16m ~10m
(i)SAB12-3P (j)SL9-2P
12×80×4mm 9×55×3mm
~10m ~4m
[新アダプタタグ例]
読取り距離はリーダー出力EIRP:4W(換算値)で、金属平板上で測定した値です。長い金属
物体に適用すれば読取り距離は更に伸長されます。
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